アドバンス・ケア・プランニング≠人生会議?①
目まぐるしくニュースのネタが変わるので、小籔千豊さん起用の人生会議ポスター炎上の件も、もう下火なのかなという勢いだった。
死んだらどうするか?を語るのは、何となく縁起が悪いという向きが、世間ではある。老いも若いも、いずれも致死率100パーセントだというのに。
不慮の事故や犯罪に巻き込まれる、という特殊なケースを除けば、疾病あるいは老衰で死を迎えるに当たり、何を大事にするか、を話し合っておきませんか?ということを全国民で考えませんか?という話だと思う。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html
厚生労働省の公式ページを添付しておく。
あくまで、話し合いのプロセスを刺すのであって、看取りケアや、一部のキラキラ支援者が自己満足のためにやるイベント的なケアでもない。
ちなみに、平成30年度の介護支援専門員現任研修テキストには、このプロセスについての学習があるそうな。
なぜあのポスターが炎上したか、よりは「アドバンスケアプランニング」は、「人生会議」という呼び方を好き勝手に使って、「看取りイベント」やらをするものでなく、もっと身近なものとしていくには、を個人的に掘り下げたい。
ちなみに、あのポスターより宝島社が故・樹木希林さんを起用して、「ハムレット」のオフェーリアの最期をモチーフにした名画を希林さんで再現した新聞広告のキャッチコピーは、見事だと思う。
『死ぬ時くらい、好きにさせてよ』
独特の人生観を貫いた彼女らしいキャッチコピーだが、このくらい言ってから死ぬのも悪くないかもしれない。(続く)