梅まつりという地獄を見た話。
今年も「水戸の梅まつり」が開催される。
昨年まではJR東日本水戸支店主催の「刀剣乱舞~花丸~」とコラボした市内名所を回るスタンプラリーがあって、実に賑やかであった。
これは、ボランティアという形で関わった一個人の感想である。
2年連続でコラボ企画で、徳川ミュージアムのボランティアガイドをさせていただいた。ゲームにも登場する「燭台切光忠」の本科があることで知られるこの施設、梅祭りの時期は早朝から行列が出来る。
昨年は、「鯰尾藤四郎」「骨喰藤四郎」が特別展示ということもあり、特に来館者が多かった。
最近の刀ブームの中、館内撮影自由という博物館が増えつつある中、ミュージアムも「1展示品1回まで撮影OK」となっている。
文化財保護の観点から、展示品の劣化を防ぐため、と混雑予防のため、そして昨年はアニメの原画パネルについては著作権保護の観点から、なんだが。
人がいないのをいいことに、アニメ原画のパネルを無断撮影。行列が出来ているのに、連写でシャッターを切る。撮影禁止の展示室で撮影。
言いたくないけど、お声かけしてご注意申し上げると、「そんなことどこにあったんですか?」と開き直る輩。…入口にもTwitterにも書いてございましたが。
それ以上に残念だったのは、展示品は一切スルーで、スタンプ台とお目当ての刀に駆け寄り、ほかの来館者が困惑する中延々と刀周辺で居座る輩。
文化財を守る、とはなんぞや。
そりゃあね、にわかファンも大事にしたいと思うよ。でも博物館はアミューズメントパークじゃないんだ。維持費だけでうん千万単位の赤字が出るんだよ。そんな中、お宝中のお宝を、掌に載せてじっくり鑑賞するようにというミュージアムサイドの思いを大事にしたいと思って、ボランティアという形で参加したけど。こりゃあないんじゃないかね。
自治厨だと言わば言ってくれ。だが、その振る舞いに幻滅して博物館から、刀を鑑賞することから足が遠のく人がいることも頭の隅に置いて欲しい。
今年はコラボ企画はないらしい。
療養中なので、去年ほどはボランティアが出来ないが、今年いらっしゃる方。どうか周囲へのご配慮も忘れずに。