転職10回のケアマネだけど質問ある？～小規模多機能型居宅介護編①～

   先日受けた方の御家族様から、勤務の関係で帰宅が18時過ぎてしまう。認知症の母が帰宅が遅いと電話をあちこちにかけて困っている。デイサービスの利用時間を延長出来ないか。出来たらショートステイも利用したい、という相談を受けた。

    全国的な課題かどうかは知らない。ただ、ワイが勤務してきた地域は、入所待機者が特養・老健のショートステイを最長半年利用するケースが増えているので、新規のショートステイ利用が難しいことが多い。お泊まりデイと言う方法もあるが、こちらは保険外対応。重介護の方や認知症の周辺症状が強い方は難しい。

   そこで、小規模多機能型居宅介護である。通い・泊まり・訪問介護がワンストップで利用可能である。利用計画は、在籍のケアマネジャーが作成する。

    利用プランとしては、週3回デイサービス(家族お迎えで18時まで)、デイ以外は食事・服薬確認で訪問利用を依頼した。介護保険の利用負担は月額制。食事代、宿泊費用は自己負担だが、ショートステイを入居代わりに使うよりはよいと判断した。

    相談を受けた段階で、小規模多機能型居宅介護に紹介を嫌がる居宅管理者や、経営者はいる。結果タダ働きになるからだ。だがしかし、サ高住や特養併設の居宅の場合、これで顔繋ぎをしておけば、小規模多機能型居宅介護を出て、サ高住や特養、老健に移られるケースもあるので、事業所間で地域連携を図る点では、有効ではないかと思う。